白髪のうねりは、加齢に伴う毛包の変化、髪の乾燥やダメージ、湿気などが重なって起こります。白髪になったことだけが原因とは限らず、根元からうねる場合と、髪の表面が広がってうねって見える場合で対策が異なります。まずは、うねりの出る場所と髪の状態を確認することが大切です。
白髪がうねる主な原因
白髪のうねりには、毛根側の変化によるものと、髪の乾燥・ダメージによるものがあります。原因を一つに決めつけず、複数の要因を考えると対策を選びやすくなります。
毛包の形や働きが変化するため
髪は毛包という器官で作られます。加齢などによって毛包の形や髪が伸びる方向に変化が起こると、直毛だった髪が波打つように生えることがあります。
白髪は、髪の色を作るメラニン色素が少なくなった状態です。ただし、白髪になったことだけで必ずうねるわけではありません。毛包の変化や髪質の変化が同時に起こり、白髪のうねりとして目立つことがあります。
髪が乾燥してまとまりにくくなるため
年齢とともに頭皮の皮脂量が変化すると、髪に油分が行き渡りにくくなり、乾燥しやすくなる場合があります。乾燥した髪は水分の偏りが生じやすく、一本一本が広がったり、うねって見えたりします。
カラー、パーマ、熱によるダメージ
ヘアカラーやパーマ、ヘアアイロン、ドライヤーの熱などで髪の表面が傷むと、髪の内部の水分を保ちにくくなります。特に白髪染めを繰り返している場合は、根元の新しく生えた髪と毛先のダメージ部分で、手触りやまとまり方が違うことがあります。
湿気で髪の水分量が変わるため
髪は空気中の湿気の影響を受けます。乾燥やダメージがある髪は水分を均一に保ちにくいため、雨の日や汗をかいたときに、うねりや広がりが目立ちやすくなります。
生え際や頭頂部の髪の向きが変わったため
分け目や寝ぐせ、髪が生える向きによっても、白髪のうねりは強く見えます。短い白髪は毛流れの影響を受けやすく、立ち上がったり横に跳ねたりしやすい傾向があります。
白髪のうねりが根元から出るかを確認する
根元からうねっているなら毛包や髪質の変化、毛先だけがうねるなら乾燥やダメージの影響が考えられます。髪を乾かした後に、うねりの始まる位置を確認してみましょう。
| うねりの状態 | 考えられる要因 | 優先したい対策 |
|---|---|---|
| 根元からうねる | 毛包や髪質の変化、毛流れ | 乾かし方、分け目の調整、髪型の見直し |
| 毛先を中心にうねる | 乾燥、カラーや熱によるダメージ | 保湿ケア、熱や薬剤の使用頻度の見直し |
| 雨の日だけ目立つ | 湿気による水分バランスの変化 | 乾かし方、スタイリング剤、湿気対策 |
| 短い白髪だけが跳ねる | 新しく生えた髪の短さ、毛流れ | 根元を押さえるスタイリング、髪型の調整 |
白髪のうねりを抑える対策
シャンプー後は髪の根元から乾かす
自然乾燥は、髪が濡れた状態にとどまる時間を長くし、まとまりにくさにつながることがあります。タオルで水分を押さえた後、次の順番で乾かします。
- タオルで髪をこすらず、頭皮と髪の水分をやさしく押さえる。
- ドライヤーを髪から少し離し、まず根元を乾かす。
- 手ぐしやブラシで、髪を伸ばしたい方向へ引きながら中間から毛先を乾かす。
- 最後に冷風を当てて、髪の形を整える。
根元の向きを整えたい場合は、分け目と反対方向へ髪を乾かしてから、希望する方向へ戻すと立ち上がりを抑えやすくなります。強く引っ張りすぎたり、同じ場所に高温の風を当て続けたりするのは避けてください。
トリートメントやヘアオイルを使い分ける
乾燥や毛先の広がりがある場合は、洗い流すトリートメントで髪の手触りを整え、乾かす前に洗い流さないトリートメントを使う方法があります。ヘアオイルは毛先を中心に少量なじませ、根元や頭皮には基本的につけません。
製品を多く使えばうねりがなくなるとは限りません。つけすぎると髪が重くなったり、根元がぺたんとしたりするため、少量から調整します。
ヘアアイロンは低めの温度から短時間で使う
ヘアアイロンを使うと一時的にうねりを伸ばせますが、高温で何度も挟むと髪のダメージにつながります。髪を完全に乾かしてから、少ない回数で滑らせてください。
濡れた髪にアイロンを当てると、髪の内部の水分が急激に蒸発して傷むおそれがあります。スタイリング剤を使う場合も、製品に記載された使用方法を確認しましょう。
髪型をうねりに合わせて調整する
根元からうねる白髪を無理にまっすぐにすると、毎日のスタイリングに時間がかかることがあります。うねりが出やすい部分を短くしすぎず、毛流れを生かした長さや、毛先がまとまりやすい形に整える方法もあります。
白髪が短く立ち上がる場合は、長さを少し残して重さを出す、分け目を変える、根元用のスタイリング剤で押さえるといった方法が考えられます。髪質やうねりの位置によって適した髪型は異なるため、美容師には「白髪が根元からうねる」「雨の日に広がる」など、具体的な状態を伝えると相談しやすくなります。
カラーやパーマの間隔と施術方法を見直す
白髪を隠すためのカラーを繰り返している場合は、毛先まで毎回薬剤をつけるのではなく、必要な部分だけを染める方法が適していることがあります。ただし、実際の施術方法は髪の状態や使用薬剤によって異なります。
カラーやパーマの後に急にうねりや手触りの変化が強くなった場合は、次の施術前に美容師へ伝えてください。うねりを伸ばす目的で縮毛矯正などを検討する場合も、白髪染めとの間隔や髪のダメージを含めて判断する必要があります。
白髪のうねりを内側から改善できる?
食事や睡眠を整えることは、髪や頭皮を含む健康管理として大切です。しかし、すでに生えた白髪や毛包の形を、特定の食品やサプリメントだけで元の状態に戻せるとは限りません。
極端な食事制限を避け、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどを含むバランスのよい食事を心がけましょう。サプリメントを使う場合も、過剰摂取や薬との飲み合わせがあるため、自己判断で多量に摂取しないことが大切です。
急にうねりが増えたときの確認ポイント
白髪のうねりが少しずつ増えた場合は、年齢による髪質の変化や乾燥などが考えられます。一方で、短期間に髪質が大きく変わった、頭皮に赤みや強いかゆみがある、抜け毛が急に増えたといった場合は、ヘアケアだけで判断しないほうがよいでしょう。
- うねりが出始めた時期
- カラーやパーマ、縮毛矯正をした時期
- シャンプーやスタイリング剤を変えたか
- 頭皮のかゆみ、痛み、赤みがあるか
- 抜け毛や切れ毛が増えていないか
これらの症状がある場合は、皮膚科などの医療機関への相談を検討してください。見た目だけで原因を特定したり、白髪のうねりを病気と決めつけたりすることはできません。
白髪のうねりへの対策は「原因に合わせる」
白髪のうねりは、白髪そのものだけでなく、毛包の変化、乾燥、ダメージ、湿気、毛流れなどが関係します。まず根元からうねるのか、毛先だけが広がるのかを確認し、乾かし方や保湿ケア、髪型を見直しましょう。
根元からのうねりは毛流れと髪型、毛先のうねりは乾燥やダメージのケアを優先すると、対策を選びやすくなります。急な変化や頭皮症状を伴う場合は、医療機関や美容師に状態を伝えて個別に相談してください。







